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2021年4月16日

Good On People vol.1 広沢 泰(Good On/営業チーフ)

  • Special Feature / 特集
  • Good On People / グッドオンピープル

ブランド誕生から24年。
長い歴史の中でGood Onと深く関わるキーパーソンたちはどのように人生を“経年変化”させてきたのか。 その人物とGood Onとの繋がりを読み解く連載企画Good On People。


記念すべき第一回は「ミスターグッドオン」の異名をもち、長きに渡ってブランドを支えてきた営業の広沢さんにインタビュー。

#01_広沢 泰
Good On営業
IG/@yutakahirosawa


Q.今の会社に入社したきっかけを教えてください。

ちょうどGood Onブランド誕生の1997年に入社しました。


昔から音楽が好きで、UKロックやアメリカンロックを聴いていて、音楽雑誌を見ていると自然にビートルズやストーンズの着用しているものが気になり始め、古着屋などに通うようになりました。

私にとっては、これが洋服に興味を持ち始めた最初のきっかけです。


そんな学生時代は就職活動もしていなかったのですが、たまたま今の会社が求人雑誌に出していた「アメカジブランドの営業募集」の告知を見て応募しました。


当時90年代後半は空前のアメカジブームで洋服に興味があったのですが、今考えても本当に偶然の出会いでしたね。

Q.当時はどのような業務内容だったのでしょうか?

入社当時、会社はお店を持っておらずインポート商品の卸だけを行っていました。
ルート営業といって、既存のお客様に定期的に商品をご提案する、という営業方法がベースの仕事でしたね。


そこから現在まで営業一筋になります。

24年経った今でこそ、多くの方々にご愛用頂いてますが、本当に苦労の連続でしたよ(笑)。
皆さんにGood Onを広げていきたい、という一心で走り続けてきました。

当時はパソコンなどなく、唯一の通信手段はFAXのみ(笑)。もちろん携帯電話もありません。


とにかくお客様のところに足を運ぶ、というスタイルでした。まあ、それは今でも変わっていませんけどね。

インターネットの登場で、インポート商品の動きが鈍くなってきて、そのとき時代の流れというか、変化を大きく感じました。

Q.Good On はスタートから24年経過したそうですが、当時と現在ではどのように時代の変化と向き合ってきたのでしょうか?

最初Good Onがデビューした際はMade in USAで日本人向けのSPECというのが好評でした。それが10年経ち15年経つと価値観も変わり、気付けば皆さんのライフスタイルに寄り添ったカットソーブランドへと変化していきました。

今振り返ると、最初の10年間は商品をお店に卸することが目的だったように感じますが、その後の10年間は「売りっぱなし」ではなく、お店のスタッフさんたちと信頼関係を築く期間だったかなと思います。

この先さらに5年10年と同じものを売り続けていくにあたり、僕らは常にお店のスタッフさんたちの立場になることに重点を置き、在庫管理などできる限りオンタイムに対応できるようにしないといけません。

そもそもTシャツという変わらないものを売り続けるにあたり、アルバイトさん含め、販売していただく現場のスタッフさんたちに対してただ商品を並べるだけでなく、どういうブランドか、どういう売り方をして頂くかを日々丁寧にお伝えするようにしています。

ここがトレンドアイテムを売っている、他のファッションブランドと呼ばれるところとは大きく異なっている気がしますね。

デイリーなブランドであり商品ですから、とても大事なことだと思います。

そして、大きな転機となったといえば10年前の震災(2011年の東日本大震災)です。

ここで世の中の人たちのモノの考え方、お金の使い方が変わってきたことで、「ライフスタイル」というキーワードや「デイリー」というキーワードを頻繁に目にするようになり、自然と長年同じものを作り続けてきたGood Onブランドへ注目が一気に集まってきたように感じます。

それこそ、始めた当初は所謂アメカジショップにしか展開してなかったものが、20年経つと量販店さんや雑貨屋さん、アウトドアショップなど様々な業態で取り扱っていただけるようになりました。

Q.ブランド開始当時から変わらないものはありますか?

当時から変わらないものは商品だけですね(笑)。

その他、環境や営業スタイル、身の回りの多くのことは常に変化をしています。
営業の最前線として、ある意味フットワークを軽くしてきたつもりなので、その時々の時代の流れを感じ取り、ここまで続けて来れたのかなとは思っています。

あとは、<人と人>というキーワードです。

事あるごとに言っているのですが、仕事をする上でも、プライベートでも人生においてこの考え方がもっとも重要だと思っています。

そして、間違いなく今のGood Onに根付いているマインドにもなっています。

卸先さんもそうですし、買っていただいているお客様、ファンの方、Good Onに関わる皆様との関係性こそが今こうして長くブランドを続けられている一番の理由だと感じていますので、人と人との関わり合いの大切さ、そこの部分だけは生涯忘れないようにしていきたいと思っています。

Q.最近Mr.Good Onと呼ばれているそうですが、いつからでしょうか?

自分で言い始めたわけではないので正直わかりません(笑)。


たまに言われてましたが、最近少しずつそう呼んでくれる人が増えた気がします。

それこそ、ここ5年ほどで劇的に営業スタイルも変化し、家具屋さんやお花屋さん、YouTuberなど多様なジャンルの人たちと関わりあうことが増えてきた中で、20年以上長くブランドに携わってきた私が、Good Onブランドの先頭に立ってブランドの良さを伝えていく、今はそういう役割を担う時期なのかなと感じています。

これも新しい時代に沿った営業スタイルということなのかもしれませんね。

Q.最後に広沢さんの今後の展望を教えてください。

「日本中すべての人にGood Onを着ていただきたい」もうこれに尽きます。
これが僕の、そしてブランドの夢ですね。

まだまだGood Onを知らない人たちがたくさんいるので、今後もそんな想いで営業活動をしていければと思っています。



Good On My BODY ―お気に入りの1着―

24年前のへヴィーオンスパーカー
当時はアメリカブランドのアイテムが大きすぎて、インポートする際もXSやSというサイズでした。ぴったり着るのがトレンドでした。
それを日本人向けに作った、最初のアイテムでもあります。
実はTシャツよりスウェットの方が先なんですよね、Good Onは(笑)。




Photo:Iori Matsudaira
Text:Suemichi Tarodachi(elevenista)
Produced:Yosuke Niwa(Good On)
Production:KARHTU



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