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2021年5月21日

Good On People vol.2 寺井 康平(telovin’・KOUHEI TERRAI)

  • Special Feature / 特集
  • Good On People / グッドオンピープル

ブランド誕生から24年。

長い歴史の中でGood Onと深く関わるキーパーソンたちはどのように人生を“経年変化”させてきたのか。 その人物とGood Onとの繋がりを読み解く連載企画Good On People。

2回目は10年以上Good OnのTシャツと関わりを持ち、「telovin’」「KOUHEI TERRAI」のデザイナー兼職人でもある寺井さんにインタビュー。

#02_寺井康平
Stencil Art designer&Craftsman
IG/@telovin/@kouhei_terrai

Q.GoodOnとの出会いを教えてください。

2000年代前半に、地元佐世保に戻った際、70年代のヒッピーカルチャーのアイテムや、ハンドクラフト製品などアメリカに精通したご夫婦がバイイングしているショップがあって、当時そこに良く通っていたんです。

そのお店でたまたまGood Onをセレクトしていて、一番初めの出会いはそこからになりますね。

その後、そちらのお店でtelovin’の前身となるアメリカのボディーのリメイクなどを行う企画を担当していて、様々なボディーにステンシルのプリントを試していました。

いろいろなTシャツにプリントしたのですが、他のものに比べてGood OnのTシャツの乾いた独特の風合いは圧倒的にインクの入りが良く、すぐに虜になりました。

Q.現在Good Onとはどのようなお仕事をされていますか。

2000年前半ごろから展示会に一緒に出店するようになり、2010年頃に独立する際にはすでに多くの企画に関わらせて頂くようになりました。

今では、Good Onのためのデザインを定期的に担当させて頂くようになっています。

最初は世の中のリメイクブームも手伝って、アメリカカルチャーを踏襲したどちらかというとファッションとしてのリメイクを「telovin’」で発表していたんですが、現在では、数年前にGood Onが企画したLIFEというシリーズのタイミングあたりで、色々な人に見てもらうための間口を広げようということになり「KOUHEI TERRAI」という日本の文化にフォーカスしたデザインも発表しています。

Q.GoodOnのボディーならではの他のTシャツとの違いはありますか?

ステンシルのプリント用のインクはアメリカのものを使っていて、かなりたっぷり入れるんですよね。その時に、テロテロのTシャツや湿った感じの中国製のコットンだと相性があまり良くなかったんです。

Good Onのボディーじゃないと持たない、つまり成立しないんですよね、このプリント手法は。

あの乾いた感じ、厚みのあるオンス、耐久性、すべてがステンシルのプリントに向いていたと言えます。

最初プリントを入れるとかなり固いです。ガチガチなんですがプリントも洗濯をするたびに少し落ちていきます。

特にGood Onのピグメントシリーズが相性いいのですが、”経年変化”を楽しめるんですよね。

Good OnのTシャツ同様プリントも一緒に育てていく、これはGood OnのTシャツにしか出来ないことなのかなとも思います。

あの頃の古着のTシャツに感じたかすれたプリントや風合いと同じような魅力が、Good Onのボディーだと表現できます。

Q.Good Onのいちユーザーとして、商品やブランドにどのような思いをお持ちですか?

何年もプリントをやってきたので、プリントデザイナーとしての側面からクオリティは申し分ないのはもちろんですが、販売するにしても20年以上同クオリティのものを提供してもらえるという、ブランドに対する信頼感が強いですね。

そして、気が付けば毎日何かしら絶対にGood Onを着ているので、もはや私にとっては本当の意味で「生活の一部」となっています。

リメイクに対する意識も年齢とともに変わってきていて、ファッション的側面から、残っているものを大切にしていきたいという想いが強くなってきました。

そういう意味ではGood Onのようにずっと長く着ることが出来るもの、というのは共鳴できるポイントになりますね。


Good On My Body ―お気に入りの1着―

NAMI TO FUJISAN

作業しているときに付いたシミや、穴などを補修したりリメイクしながら、染め直し等を繰り返して今に至る究極のTシャツ。
仕事上、自分で試してみないと説得力がないというのもあるので、今のすべてが詰まっているかもしれませんね。


寺井康平
1981年生まれ、佐世保在住。
18歳で上京し、文化服装学院に通ったあと原宿の古着屋「VOICE」で販売や修理を担当。
その後、地元佐世保に戻り、70年代のアメリカ中心の古着に影響を受け、ステンシルアートやリメイクを取り入れたブランド「telovin’」を立ち上げる。
現在は日本の文化にフォーカスを当てた新ライン「KOUHEI TERRAI」のデザインや製作も行うなど、日々「何かを作り続けている」職人。



Text:Suemichi Tarodachi(elevenista)
Produced:Yosuke Niwa(Good On)
Production:KARHTU



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